TREK Madone Gen7を購入した2023年12月時点では、シマノ最高峰の「DURA-ACE 170mm(パワーメーター内蔵 FC-R9200-P)」クランクを装着していました。
しかし、さらなる車体軽量化を目指し、2025年に入ってから中国発の超軽量カーボンクランク「Elilee(エライリー) X310」へ変更!
クランク単体で「約295g」という劇的な軽量化を達成した一方で、実際に使い込んでみると「軽くなった分、トレードオフとして失ったもの(パワメの精度・安定感)」も見えてきました。
今回は、変更の経緯から実走インプレ、そしてパワーメーターとしての正直な評価までを包み隠さず本気レビューします!
なぜデュラエースから「Elilee X310」に変えたのか?


理由はシンプルに「回転部(足回り)の圧倒的な軽量化」です。
| クランク構成 | 重量(目安) | 備考 |
| DURA-ACE FC-R9200-P (パワメ付き) | 約 745g | シマノ純正(50-34T) |
| Elilee X310 + DURA-ACEチェーンリング | 約 450g | 超軽量カーボンクランク |
| 【重量差】 | ▲ 295g軽量化 | 約300gのバネ下軽量化! |
ロードバイクの軽量化において、「1g削るのに1,000円かかる」と言われるほど後半になればなるほどコストパフォーマンスは低下します。
その中で、ペダリングの回転中心であるクランク周りから一気に約300gも削れるのは、ダンシングの振りやすさや登坂時の軽快感も含めて絶大なインパクトがありました。
パワーメーターの移行問題:スパイダー型か、ペダル型か?
デュラエース(FC-R9200-P)はクランクアーム内にパワーメーターが内蔵されていましたが、Elilee X310単体にはパワメ機能がありません。つまり、クランク交換と同時に「別のアプローチでパワー計測環境を作る」必要が生じます。
検討した選択肢は以下の2つでした。
- スパイダー型パワーメーター(クランクとチェーンリングの間に挟むタイプ。SIGEYIやMagene等、最近非常に精度とコスパが向上している人気構成)
- ペダル型パワーメーター(Wahoo Speedplay POWRLINK ZERO)(ペダル軸で計測するタイプ。知人から格安で譲ってもらえる機会があったため今回はこちらを選択)
結果として、「Elilee X310 + Wahoo Speedplay POWRLINK ZERO」という超軽量&ペダル計測の組み合わせへ移行することになりました。
【実走比較】軽量化と引き換えに見えたパワーメーターのトレードオフ
この構成に変えて実走を重ねた率直な結論は以下の通りです。
「クランク周りは295g劇的に軽くなったが、パワーメーターとしての応答性・安定感はデュラエース(純正)の方が一枚上手だった」
具体的に感じたフィーリングの違いをまとめます。
1. 応答速度・数値の安定感(デュラエースの圧勝)
シマノ純正(FC-R9200-P)はクランクベースでペダリングのトルクを一体的に計測するため、アタック時やダンシング時のパワー反応が早く、画面に欲しい数値が即座かつ滑らかに反映されていました。
一方、Wahoo Speedplay(ペダル型)は一瞬パワーの反応が遅れたり、踏み込んだ瞬間に「一瞬だけスパイク(実際より跳ね上がった数値)が記録される」場面が散見されました。導入直後はこの挙動の違いにかなり戸惑ったのが本音です。
2. 1年以上使い込んで分かった「慣れ」と「使い方のコツ」
ただし、1年以上この構成で走り込む中で、ペダル型特有の数値の「癖」やキャリブレーション(ゼロ点調整)のタイミングを把握できるようになり、現在では大きな不満なくトレーニングで運用できています。
最初から完璧な安定感を求めるか、癖を理解して付き合っていくかの差と言えます。
まとめ:あなたは「軽さ」を取るか?「数値の安定感」を取るか?
Elilee X310への変更は、車体のダンシング時の軽快感を極限まで引き上げてくれた素晴らしいカスタムでした。
💡 Elilee X310 + ペダル型パワメが向いている人
- とにかく1gでも軽くしてヒルクライムやダンシング性能を高めたい人
- パワー数値のコンマ何秒のレスポンスよりも、見た目のカッコよさや体感の軽さを最優先したい人
- すでにペダル型パワーメーターを所有している・または導入予定の人
💡 シマノ純正クランク(DURA-ACE / ULTEGRA)が向いている人
- インドアサイクリングやワークアウトで、1W刻みの正確な数値をシビアに管理したい人
- キャリブレーション等の手間を減らし、導入直後からノイズのない安定したデータを求めたい人
「軽量化の快感」と「計測器としての確実性」——何を最優先するかによって評価が分かれるカスタムですが、ヒルクライムでのタイム向上を本気で狙うなら、この295gの軽量化は間違いなく試す価値のある挑戦です!


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