NUTON null¹ スプロケットで歯飛びが発生。原因切り分けの末に歯が削れた話とたどり着いた解

装着時の画像 パーツインプレ

2026年、スプロケットをシマノ純正のデュラエース(CS-R9200)から超軽量サードパーティ製スプロケット「NUTON null¹」へ変更しました。

一番の目的は軽量化でしたが、価格・デザイン・見た目の良さにも惹かれての導入でした。

しかし、使用していく中で「特定の歯だけトルクをかけると歯飛びする」というトラブルに見舞われ、原因を探っているうちにスプロケットの歯が削れてしまうという結果に……。

今回は、トラブルの経緯から原因切り分けの苦労、そして最終的にたどり着いたスプロケットについて詳しくレビューします。

NUTON null¹ スプロケット 開封時の様子

なぜNUTON null¹を選んだのか?

導入の決め手となったのは以下のポイントです。

  • 圧倒的な軽さ: ロー側(外側)3枚にアルミ素材を採用し、超軽量化を実現
  • コスパと見た目の良さ: アルマイト仕上げによるグラフィックの良さと価格のバランス
  • SNSでの口コミ: 「初期ロットより精度が向上した」という情報

選んだのは 12S / 11-34T(実測・カタログ値 155g)。富士ヒルクライムを想定して11-30T(135g)も検討しましたが、坂道での実用性を重視して11-34Tをチョイスしました。

NUTON null¹ スプロケット 装着時の様子

NUTON null¹のスペック・重量一覧

NUTON null¹の大きな強みは、その軽さとシマノ純正にはないギア構成です。

歯数構成重量ギアステップ特徴
11-30T135g11-12-13-14-15-16-17-19-21-24-27-30Tヒルクライム決戦用
11-32T140g11-12-13-14-15-16-17-19-21-24-28-32Tオールラウンド軽量仕様
11-34T155g11-12-13-14-15-17-19-21-24-27-30-34T激坂対応(今回購入)
11-36T163g11-12-13-14-15-17-19-21-24-28-32-36T※シマノ純正未設定の乙女ギア

特筆すべきは「11-36T」の存在です。シマノ純正12速にはない広いギアキャパシティを持ち、登坂重視のセッティングを組みたいサイクリストには非常に魅力的な選択肢となっています。

発生したトラブル:特定の歯で「歯飛び」が多発

実走を重ねるうちに、「特定のギア位置でトルクをかけて踏み込んだときだけ、チェーンが滑るような歯飛び挙動」が発生するようになりました。

変速自体は入るものの、噛み合いが一瞬外れるような違和感があります。

原因切り分けの難しさと「カスタム沼」の罠

この症状がスプロケット本体の問題なのか、それともリアディレーラーの調整不足(Bテンションやワイヤー張り)なのか、判断にかなり苦戦しました。

切り分けを難しくしていた最大の要因は、当時の私の車体構成です。

  • ビッグプーリー: カーボンドライジャパン(CDJ)製
  • ディレーラーハンガー: SIGEY製 ダイレクトマウントハンガー
  • スプロケット: NUTON null¹

このように純正パーツ以外のサードパーティ製品が多く組み合わさっていたため、「スプロケット単体の精度問題」なのか「組み合わせの相性(チェーンラインやプーリー位置)」なのか、一発で原因を特定するのが非常に困難でした。

検証の末、アルミの歯が削れてオブジェに…

「どの条件で症状が出るか」を確認するため、あえて負荷をかけて再現性を検証し続けました。

しかしこれが裏目に出ます。症状が出ている特定の歯に高トルクを掛け続けた結果、アルミ製の歯が磨耗し、削れてしまいました。

原因を探る行為そのものが、柔らかいアルミ歯に致命的なダメージを与えてしまった形です。実用不可能な状態となってしまったため、現在はデスクの「観賞用オブジェ」として鎮座しています(苦笑)。

※他の方のインプレを見る限り安定して使えている声も多いため、車体カスタムの相性か、個体差(ハズレ個体)だったのかは判断が難しいところです。

信頼の「デュラエース」を経由し、最終着地点へ

トラブル後、確実な変速性能と信頼性を取り戻すため、一旦シマノ純正 デュラエース(CS-R9200)のスプロケットに原点回帰しました。やはり純正の安心感は絶大です。

しかし軽量化への探求心は捨てきれず、最終的にたどり着いたのが「GOLDIX SL CNC」というスプロケットでした。

最終解:GOLDIX SL CNC(オールスチール製 / 約190g)

有名サイクリングブログ(IT技術者さん)でも紹介されていたスプロケットです。

GOLDIX SL CNC スプロケット 装着時の様子
  • 素材: オールスチール(鋼鉄)製
  • 重量: 約190g(スチール製としては破格の軽さ)
  • 特徴: 耐久性が高く、歯飛びトラブルが皆無

NUTONで痛感した「アルミ製スプロケットの耐久性リスク」を考慮し、削れに強いスチール製をチョイス。

現在はこのGOLDIX SL CNCをメインで運用していますが、トルクをかけても歯飛びは一切発生せず、極めて快適に走行できています!

今回のトラブルから学んだ2つの教訓

  1. 軽量化と素材強度のトレードオフ:アルミ製スプロケットは超軽量な反面、ペダリングパワーが集中するポイントで摩耗・変形しやすいリスクがあります。体重や踏み込みの強さによっては、スチール製(GOLDIXなど)を選ぶのが無難です。
  2. 検証時の負荷に注意:パーツの不具合を確かめる際、無理にトルクをかけて再現テストを行うとパーツそのものを破壊する可能性があります。疑わしい場合は無理に踏み込まず、早めにパーツを交換・点検すべきだと学びました。

あなたにはどっちがおすすめ?

💡 NUTON null¹ が向いている人

  • とにかく1gでも軽さを最優先したい人(ヒルクライム決戦用)
  • 愛車のドレスアップ・見た目を重視したい人
  • シマノ純正にはない「11-36T」の激坂ギアが欲しい人

💡 GOLDIX SL CNC が向いている人

  • 日常使いでの「耐久性・信頼性」を最重視したい人
  • アルミ製スプロケットの歯飛びや削れトラブルを絶対避けたい人
  • 純正(デュラ約220g、アルテ約290g)より軽く、かつタフなスプロケットを探している人

関連記事

コメント

タイトルとURLをコピーしました